勉強する場所やその周りの環境
自宅学習は勉強する場所やその周りの環境が大切です。
集中力を少しでも高められるように、環境の改善・工夫と家族が協力する体制を作りましょう。
勉強する場所を1箇所とは決めずに、子供部屋・リビングなど複数の場所を併用することもおすすめです。
単独の子供部屋を確保できない場合の対処法も紹介しているので、きっと自宅学習の環境を改善できるヒントを得られますよ。
誘惑に関連した雑音はNG
自宅学習する際は、家族が見るテレビや動画の音声、家族同士の会話の声が届かない環境を作るようにしてください。
ただでさえ自宅学習は誘惑が多くて集中しにくい環境です。音や視界からの誘惑があると絶対に集中できません。
塾なしで自宅学習させるのであれば、家族も勉強時間中は音や映像で誘惑しないように配慮してください。
リビングでの勉強はあり?
子供がリビングで勉強することに抵抗がないのなら、なるべくリビングで勉強させるべきです。
家族が一緒にいる空間ではサボりにくい環境があり、勉強に対する疑問を親や兄・姉に問いかけることもできます。
ただし、子供自身が嫌がっている場合は強要しないでください。
人によっては周囲に人がいる環境がストレスに感じることや、音を立てなくてもちょっとした仕草で気が散ってしまうことがあります。勉強場所は子供の希望条件を尊重するようにしましょう。
1人にすると勉強しない場合
部屋に1人でこもると勉強しない場合、口頭で厳しく注意しても効果がありません。
子供の勉強意欲を高めることや、一定量の勉強をこなしたらご褒美を与える環境を用意しましょう。
1人になると勉強しない場合は、勉強場所を変えても改善しないので、モチベーションなど根本的な所から改善を図りましょう。
単独の子供部屋がない場合
家が狭い。もしくは兄弟・姉妹が多いことで単独で使える勉強部屋がない場合は、どんな場所でもいいので1人で落ち着いて勉強できる環境を用意してあげましょう。
洗面所、廊下、玄関などで勉強する方法も効果的です。折りたたみのテーブルとクッションを置ける場所なら、どこでも勉強場所として使えますよ。
大人の感覚だと、座卓を使った勉強は肩や腰が疲れて集中できないと感じるものですが、成長期の子供は正しい姿勢で勉強できる環境でなくても集中できます。
単独で使える子供部屋がない理由でリビングでの勉強を強要するのではなく、あらゆる選択肢を用意してあげましょう。
ながら勉強も効果的
自宅学習の「ながら勉強」は主にトイレとお風呂です。
トイレで参考書や単語カードを読む。防水カバーを付けてお風呂で動画学習をするなど、幅広い場所で勉強してみましょう。
1人でリラックスできる環境は意外に集中しやすいものです。人によって好き嫌いの分かれる勉強法ですが、まずは一度試してみましょう。
くれぐれも親の価値観でトイレ・お風呂での学習を禁止するのではなく、なるべく多くの選択肢を与えるようにしてください。